私にとっての2匹の愛犬

「菅原さんにとって犬は子供みたいなものですか?」
とてもよく聞かれる質問の一つ。

「子供かどうかはわかりませんが、家族であることは間違いないですね。」
と私は答える。

私は子供はいないから、そもそも子供に対する気持ちというのはわからないけれど、
私は2匹の愛犬たちを間違いなく、愛しているし、家族だと思っている。

そして私が守るべき存在だとも思っている。

でも、誤解を恐れずに言えば、私は2匹の愛犬を〝飼育している〟と思っている。
なぜなら、私の2匹の愛犬は人間ではなくて犬だから。

数え方も1人、2人とは数えないし、1頭、2頭とも言わない。

お客様によっては〝匹〟って数え方をとても嫌うかたがいるのはわかっているので、
お客様の愛犬を数えるときは〝頭〟だけれど、うちのコたちは〝匹〟。

同じ動物でも、〝ヒト〟も〝犬〟も〝猫〟も別の種で、持っている性質、本能というものが違う。
心地よいと感じること、不快と感じることは、同じなこともあるし、違うこともある。

犬はヒトにとっても近いのかなって思うときもあるけど、やっぱり違う部分もたくさんある。
もっと言うと、犬の品種によっても違うし、品種が同じでもまったく違ったりする。

だから、縁があって犬を迎え入れることになったら、その犬についてちゃんと勉強して、学習する必要があると思う。

その中で、お互いに最大限心地よく、ずっと一緒に過ごせるように、人間が整えてあげる必要がある。

しつけもその一環。マンションなどの共同住宅であれば、無駄吠えしないように、
土の庭がないのであれば、トイレは決まった場所でできるように、
何か緊急事態があったときには自分の指示を聞けるように、
ちゃんと人間が教えてあげる必要がある。

そうしてあげることで、お互いがより楽しく幸せに暮らせるようになると思う。

それが犬を飼う人間の義務だと私は思う。

私もつい、2匹の愛犬が犬であることを忘れてしまうことがあるけれど、やっぱり犬なのだから、
災害時には人間と離されてしまうし、何かにおびえたらとんでもない行動を起こしてしまうかもしれない。寿命も人間よりもずっと短い。

きちんといろんなことに準備して、私よりもずっと短い一生を過ごすこのコ達との時間を大切に、後悔しないように生きて行きたいと思う。

■ライター紹介

菅原 朋子

株式会社SREM 代表取締役
宅地建物取引士

フレンチブルドッグを2匹飼っている。
好きな色は青とグレー。
動物占いとかはやったことない。

よく人から褒められるときの言葉は“媚びない”“真面目”“まっすぐ”“愛情深い”
よく人からけなされるときの言葉は“生意気”“頑固”“喜怒哀楽が激しい”“はっきり言いすぎ”

“犬”と“不動産にかかわる仕事”が大好きすぎて、独立。

「WONDERFULL LIFEは私の仲間探し」でもある。
社交的ではあるけれど、大好きになれる人を見つけたら、じっくり、深くの付き合いで30年以上生きている私は、社交の数に対して友人と呼べる人の数は少ない。
そんな私にはすべての人に満足してもらえるような仕事の仕方は無理だと思う。
けれど、この人のためなら!と思えるような人にたくさん出会って、「たくさんの人の笑顔が見たい」と思う。
大好きになれる人とたくさん出会えたらいいな。