バーニーズ・マウンテン・ドッグ【大型犬】

バーニーズ・マウンテン・ドッグについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

   
英語表記 Bernese Mountain Dog
原産国 スイス
体高 オス:64-67cm メス:58-66cm
体重 オス:41~54kg メス:32~45kg

バーニーズ・マウンテン・ドッグの外見と特徴

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイス生まれの、ゴツイ体に似合わない愛嬌たっぷりの顔立ちと人懐っこい性格が魅力的な犬種です。
強く、優しい、優しい、頼れるパートナーとして世界中で人気がる大型犬です

そんなバーニーズの、歴史、性格、賃貸物件で生育する時の注意点、気をつける病気まで詳しくご紹介します。

  • 大きく頑丈な体型
  • 眉毛があるように見える温和な顔立ち
  • 温和で従順な性格

バーニーズ・マウンテン・ドッグはアルプスの厳しい気候の中で、牧畜犬、護衛犬、さらには牛のミルクの乗った荷車を引っ張るなどの働きをするための犬でした。そのため体は非常に大きく、パワフルな犬種です。
しかし、その見た目とは裏腹に実は俊敏な動きを得意としており、脚も速い犬です。

寒冷地生まれなので、被毛は寒さから体を守るのに役立つよう、長く、分厚い毛をしています。
ストレートかもしくはわずかにウェーブがかかっており、つやのある鮮やかな毛色が特徴的でバーニーズのトレードマークといえるでしょう。
また毛色は「トライカラー」と呼ばれる黒、茶、白の3色からなる美しいマーブル色をしています。
特に目の上の茶色の毛は眉毛のようにも見えるため、より人間味のある顔たちを形成しており、バーニーズの魅力の一つとなっています。

長く人と共に過ごしてきたバーニーズ・マウンテン・ドッグは大変温和で飼い主に従順な性格をしています。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史

さて、続いてバーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史を見ていきましょう。

彼らのルーツは不明な部分が多いですが、一説では2000年以上前からスイスのアルプス高原地帯で飼育されてきた犬種と言われています。
「バーニーズ」という名前も原産地のベルンに由来し、「ベルンの」という意味の「Berner」を英語読みしたものです。

当時、スイスではアルプスの厳しい気候の中でも荷物を引いたり、牛や家畜を追ったりできる丈夫で強い犬が求められており、多くの犬種を交雑して理想的な犬種を目指しました。
その結果誕生したのがバーニーズだったと言われています。

しかし、この犬種はどんな仕事もこなせる優れた犬だったにもかかわらず、他の地域には広まらなかったことから、19世紀後半には一時絶滅の危機に追い込まれます。存続のきっかけとなったのは、アルバート・ヘイム教授が始めたスイス犬の研究報告でした。
これによって現存するスイス犬の一種として認められるようになったのです。

その後、ヘイム教授の尽力によって日の目を浴びたこの犬種は、極めて優秀な能力を持っていたことから「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」という名前でヨーロッパ中に広められることになりました。
さらに、1926年にはアメリカにも渡り、大変人気のある犬種となり、現在では山岳犬としては最も有名で、人気のある犬種となっています。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格や気質

【性格の特徴】

  • 従順で落ち着きがある
  • 飼い主以外には警戒心が強い
  • 幼少期はやんちゃで怖いもの知らず

そんなバーニーズの性格は、従順で温和。人と共に生活することが好きで、とても落ち着いた性格をしています。
特に飼主への愛着は強く、とても絆を大切にします。反面、他の人にはあまりなつきません。この辺りは番犬としても重宝された理由でしょう。

しかし、バーニーズが落ち着くのは成犬してからです。若いうちは大変やんちゃで怖いもの知らずの性格をしています。
その上、この犬種は成長が早いので、身体だけ大きくなって、暴れまわると、家具を壊されたり、傷をつけられることもしばしば...
頭は良く、物わかりはいいのですが、小さい頃のしつけは手を焼くかもしれません。

バーニーズは主従関係を重んじる気質です。ですから、友達感覚で接する飼い主は舐められてしまいます。
パワーがありますので、舐められると全く言うことを聞かない手を焼く犬になってしまいますので、小さな頃から毅然とした態度でしっかりと飼い主が上であるということを理解させましょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグを賃貸物件で生育する時の注意点

【注意点】

  • 屋外、屋内両方で飼育できるが寒さに弱い
  • 家具やクロスを傷つける恐れ
  • 寂しいと吠える
  • 抜け毛は多め
  • 散歩はボリュームが必要

まずアルプス生まれの犬ですので、日本の暑い夏は大変苦手です。
夏場は屋内で飼育することが望ましいでしょう。逆に冬場は外に出て活動することを好みます。
庭が付いている環境が最も望ましいですが、基本的には寂しがり屋なので飼主と一緒の屋内飼育を喜びます。
いずれにせよ広いスペースが必要になると言えます。

次に、前述の通りバーニーズは小さな頃は大変やんちゃです。
成犬後も運搬犬の血からものを引っ張るような動作が好きなので、家具や壁紙などを傷つけるリスクがありますので、しっかりとしつけをすることを忘れないようにしましょう。
好き勝手にしてしまうと、退去の時に思いもよらない原状回復費用がかかってしまう可能性があります。

賃貸物件で飼育する際に気になるのが、鳴き声です。
バーニーズは無駄吠えは少ない犬種と言われますが、寂しいと興味を引こうと吠えることもあります。
また、身体が大きいので、鳴き声も野太く大きいため、マンションやアパートで過ごす際には注意が必要です。
鳴き声については、しつけで矯正できればいいのですが、困難な場合は声帯除去の手術をする方もいらっしゃいます。

抜け毛については、ダブルコートなので換毛期にはごっそりと抜けます。
体の大きさと毛量の多さからびっくりするくらい抜けることも...

普段のブラッシングは週に1、2回程度でいいですが、この時期だけはスリッカーブラシなどを使って毎日ブラッシングしてください。
かなりの重労働ですが、怠ると皮膚病になったりするので、ここは頑張りましょう

最後に散歩についてですが、体の大きさと運搬犬の本能から大変運動は好きな犬種です。
しかし、そこまで走り回るというよりはゆっくりと時間をかけてたっぷり歩いてあげる散歩を喜びます。
忙しくそこまで時間をかけられない場合は、週末などにドッグランや水泳に連れて行ったり、体が出来上がる2歳以降は、重りを背負わせて散歩をするのも良いでしょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの気をつけたい病気

【股関節形成不全】

股関節形成不全

バーニーズマウンテンドッグは思い体重を支えるために関節が弱いです。特に股関節系の疾患にかかりやすいです。
この病気は、骨盤と大腿骨(太ももの骨)を結合する股関節がうまくつくられないという発育や成長の異常です。
大腿骨と骨盤がうまくはまらないことで、股関節炎起こしやすくなります。

股関節形成不全の予防方法

床がフローリングの場合はマットを敷いてあげるなど、足に負担がかからないように工夫してあげてください。
特に、脚の肉球の間の毛が伸びると踏ん張りが利かず滑りやすくなります。定期的にカットしてあげてください。
また、体重管理をし太りすぎないように気をつけましょう。

股関節形成不全の早期発見のポイント

  • 腰を左右にふらつかせて歩く
  • 内股で歩く
  • 後ろ足をそろえて跳ねるように歩く
  • 散歩や高いところの上り下り、運動全般を嫌がる
  • 立ち上がるまでが異常に遅い
  • 足を引きずる
  • 後ろ足を伸ばして座る/折りたためなくなる

こんな症状が見られる場合は、股関節形成不全の場合が多いです。日々の些細な変化に気を配りましょう。

もしも、股関節形成不全になったら

この病気になってしまうと、最悪の場合後ろ足の筋肉が萎縮してしまい、歩けなくなったりすることがあります。
この病気は成長著しい2歳以下の段階で起こりやすいので、とにかく早期発見が重要になります。

早期の発見であれば、安静にしたり、食事制限で改善しますが、重症化すると鎮痛剤の投与や手術が必要なケースも出てきます。

最後に、バーニーズ・マウンテン・ドッグについて、スイスに古くからあることわざをご紹介します。

「生後3年で若犬、3年経ったら良犬、その後3年で老犬になり、それから先は神からの贈り物」

この言葉からもわかるようにバーニーズの寿命は平均8〜9年程度と言われ、大型犬の中では短命な犬種です。
大切な寿命を病気でさらに短命にしてしまうことが無いように、責任感を持って健康管理をしてください。

バーニーズ・マウンテン・ドッグを飼う時のポイント

  • 従順でしつけやすいですが、主従関係をしっかりと理解させることが大切。
  • 散歩は量が必要です。足りない場合はドッグランなどで補いましょう。
  • 股関節形成不全に注意。体重管理と適した住環境の構築を忘れずに。

■大型犬の犬種一覧

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