ラブラドール・レトリーバー【大型犬】

ラブラドール・レトリーバーについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!

ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバー

英語表記 Labrador Retriever
原産国 カナダ
体高 オス:57〜62cm メス:54〜59cm
体重 オス:29~36kg メス:25〜32kg

ラブラドールレトリーバーの外見と特徴

ラブラドールレトリーバーといえば、盲導犬などの職業犬としても活躍しつつ、家庭犬としても大変人気がある犬種です。
イギリス、アメリカ、カナダなど多くの国で最も人気のある犬種であり、その飼育頭数は世界一です。

外見の特徴はやや横に長い体型をした大型犬で、骨太で強靭な体を持っていて、特徴的なのは足の指の間に水かきを持っていることでしょう。
この水かきと力強い前足で水をかくことができるので、ラブラドールレトリーバーは犬の中で最も泳ぐのが上手い犬種と言われています。
また、尻尾もカワウソのような独特の形をしており、これも泳ぐ際に役立っています。

被毛は短くまっすぐで、柔らかい下毛が密集していて、保温性が高く寒さにも強い犬です。
カラーはブラック、イエロー、チョコレートの三色があり、以前はブラックが最も人気がありましたが、現在は3色とも人気があります。

元々は水中回収犬であったラブラドール・レトリーバーは、人間に従順でよく働く性格のいい犬でもあります。
愛情に溢れ、洗練された上品さと知性を兼ね備えており、とても扱いやすい犬種でしょう。

ラブラドールレトリーバーの歴史

ラブラドールレトリーバーは世界で最も人気のある犬種でありながら、その起源は実ははっきりしていません。
カナダ東海岸のニューファンドランド諸島に暮らし、地元の漁師達の漁を手伝っていた犬達が、現在のラブラドール・レトリーバーの原型といわれています。(ラブラドールとはカナダのラブラドール半島に由来する)

この犬たちは、水の中に入って魚を取ってきたり、時には氷が張っている水にまで飛び込んで小さな漁船を引っ張ったりと、泳ぐことが必要な仕事であればどんなことでもこなせる犬として、漁師に重宝がられていました。
その性能に目をつけたイギリス人たちによって、数頭が19世紀前半にイギリスへ持ちこまれ、他のレトリーバーたちと交配させることで改良を加えた結果、ラブラドールレトリバーが誕生しました。

ラブラドールレトリーバーは、素晴らしい回収能力と頭の良さを持つ犬として、ハンティングを楽しむ貴族達の間で大変な人気となりました。
初期は黒い毛色の人気が高く、イエロー色やチョコレート色は生まれてすぐに間引きの対象となっていました。
しかし、20世紀初期には黒い毛色以外の毛色も受け入れるようになっていったそうです。
その後、徐々に人気が上昇し、1991年には、人気No. 1の犬種となり、それ以降、高い人気を保ち続けています。

ラブラドールレトリーバーの性格や気質

ラブラドールレトリーバーの気質は温和、社交的、従順、まさに人間と供に生活するのにこれ以上ないほど適した犬種と言えます。
回収犬ということもあり運動能力に優れており、活発で明るい性格をしています。

また、軍用犬や介助犬に多く採用されるだけあり、大変賢く、学習能力も高いのでしつけの覚えも早い犬です。
また、無駄吠えが少なく、縄張り意識も低い犬種なので見知らぬ人にも大変温厚に接してくれる平和主義者な性格でもあります。
番犬には向きませんがお子様やご老人でも接しやすい犬種といえるでしょう。

ただし、ラブラドールレトリーバーが落ち着き始めるのは成熟してからです。
ラブラドールレトリーバーは3年程度で成犬になりますが、それまでは活発な部分が目立ち、有り余るパワーで家具を破壊したり、飼い主さんを引きづりながら走るようなやんちゃな犬でもあるのです。

「盲導犬の優しいイメージでラブラドールレトリーバーを飼い始めたら全然思っていたのと違った...」なんていう方も多いのはこのためです。
子犬時代にしっかりしつければ従順な性格に落ち着くのですが、しつけを怠ってしまうとやんちゃなままでパワーが増した問題犬になりやすいです。
優れた素質は持っている犬種ですから、名犬に育つか問題犬に育つかは飼い主さんのしつけと訓練次第と言えるでしょう。

ラブラドールレトリーバーを賃貸物件で生育する時の注意点

ラブラドールレトリーバーは大型犬ですので、屋外で飼うというイメージが強いかもしれませんが、飼い主と一緒にいたいという気持ちの強い犬ですので、実は屋内で飼う方が性格的には適しています。比較的広めのお部屋であれば屋内で買うことも可能なのです。
ただし、幾つか注意しなくてはならない部分があります。

ラブラードルレトリーバーは前述のように、成犬になるまではかなりやんちゃです。
壁紙や家具に傷をつけられてしまうということも多いですので、賃貸物件の場合はリビングなどにカゴや市販のケージベッドを置いて犬専用のスペースを作り、その中で飼育するようにしましょう。
中に塩化ビニール材かコルク材のシートを敷けば、抜け毛などの掃除も楽になりますし、汚れてもすぐに取り替えることが出来ます。

また、ラブラドールレトリーバーは食欲が尋常ではないくらいに旺盛な犬です。(しつけの時もおやつをあげながら教えると覚えが早いです)
あまりによく食べるので、運動が不足してしまうとすぐ太ってしまし、太り過ぎると「股関節形成不全」などの関節系の病気になりやすくなります。
肥満防止のためにも、毎日30程度の散歩を1日2回は必ず行いましょう。
また、食欲の強さのあまり乾電池など食べ物でないものを誤飲することもありますので、十分注意しましょう。

ラブラドールレトリーバーは、ゴールデンレトーリーバーなどに比べると短毛のため比較的抜け毛は少ないのですが、換毛期があるのでその時期は抜け毛を撒き散らすこともあります。
定期的なブラッシングは欠かさないことはもちろん、コルク材などのシートを敷いておくことで、抜け毛が回収しやすい環境を作っておくことも良いでしょう。賃貸物件で気になる匂いに関しては、あまり匂いの強い犬ではありませんので安心できるかと思います。

ラブラドールレトリーバーを飼う時のポイント

  • やんちゃな子犬時代にしっかりしつけるかどうかで、その後が決まります
  • 食欲旺盛で肥満になりやすい犬です。食事制限と十分な運動を
  • 換毛期には抜け毛が多いので、居住環境を整えることを忘れずに

■大型犬の犬種一覧

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