シェットランド・シープドッグ【中型犬】

シェットランド・シープドッグについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!

シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグ

英語表記 Shetland Sheepdog
原産国 スコットランド
体高 オス:33〜41cm メス:33〜41cm
体重 オス:8~10kg メス:8〜10kg

シェットランド・シープドッグの外見と特徴

シェットランド・シープドッグはスコットランドのシェットランド諸島原産の牧羊犬です。
牧羊犬らしく脚が非常に速く、機敏な動きが得意で大変忍耐力に強い犬種です。
体高は小さめでやや体長の方が長めの体つきをしており、体つきは筋肉質、よく張った胸と引き締まった腹部を持ちスタイルのいい犬といえるでしょう。

体毛は短く密集した下毛と、まっすぐで硬く長い上毛のニ層構造の被毛で覆われ、胸と尻尾にはふさふさとした豊かな飾り毛があり、モフモフとした手触りをしています。
顔立ちは優しいながらも、聡明さの漂うキリッとした顔立ちをしています。同じ牧羊犬であるラフ・コリーによく似ていますが、体の大きさはかなり小さく別の犬種です。
現在は牧羊犬としては主流でなく、家庭犬として世界中で人気があり、「シェルティ」の愛称でも知られています。

シェットランド・シープドッグの歴史

シェットランド・シープドッグは大変古い歴史を持つ犬で、スコットランドの牧羊犬の歴史には欠かせない存在です。
そのルーツはコリーやボーダー・コリーの祖先犬でもあるイギリスのスコットランド地方で飼育されていた牧畜犬といわれています。
これら牧畜犬の中に、体高約46センチくらいの小さいサイズの犬がおり、このサイズがシェットランド諸島に適応し発展したのがシェットランド・シープドッグの起源と言われています。

彼らの生まれたシェットランドはノルウェーとスコットランドの間に浮かぶ、寒風吹きすさぶ荒涼とした島国でした。
そのような土壌では、作物が育ちにくく、粗食に耐えなくてはならなかったため、その環境に適応する中で、小型のシェットランド・シープランドドッグが発展したのです。
家畜の動きを制限する柵がほとんどなかったこの島では、家畜が耕作地に入らないよう管理するために、熟練した牧畜犬が欠かせませんでした。
シェットランド・シープドッグは何でもこなせる万能の農場犬として重宝され、羊だけでなく小馬や鶏の群れをも管理していたと言われています。

その後、イギリス本土にも持ち込まれ、1906年頃には「シェットランド・コリー」という呼び方をされていました。
しかし、当時すでにイギリスで人気だったコリーの愛好家たちから強い反発があり、現在の「シェットランド・シープドッグ」の名前に改めされたのです。
その後、コリーが大変な人気を博したこともあって、コリーに似ていて、より小さく飼いやすいシェットランド・シープドッグは多くの人々の間で注目されるようになり、現在では、世界中でもっとも人気の高い犬種のひとつとなっています。

シェットランド・シープドッグの性格や気質

シェットランド・シープドッグの気質は「飼い主に忠実」の一言に尽きます。
牧羊犬ということもあり、大変賢く、しつけの覚えも早いです。人と長く過ごしてきた歴史を持つ犬のため、飼主の喜ぶ顔が大好きで、感受性豊かな愛情深い性格の持ち主です。
また過酷な環境で育っただけあって非常に我慢強く、怒ることも少ないので小さなお子様の相手も我慢強く付き合ってくれます。

反面、飼い主以外の人に対しての警戒心は強く、内気な面もあります。
家畜を守る仕事をしていたDNAから警戒した相手にはよく吠えたり、野生の血が騒いで噛んでしまうこともあります。
番犬としてはぴったりとも言えますが、小さな頃からしっかりとしつけを欠かさないようにしましょう。頭はいいので学習能力は高いです。

シェットランド・シープドッグを賃貸物件で生育する時の注意点

シェットランド・シープドッグはとにかく飼主のことが大好きです。
一人にすると寂しくて吠えまくるので、必ず屋内の近くに見える場所で飼育しましょう。
中型犬ですが、小型犬にも分類されることがある小さなサイズのため賃貸物件でも飼いやすいと思います。

シェットランド・シープッドッグは現在でも牧羊犬として使われているほど運動好きな犬です。
1日1〜2回、30分~1時間程度の散歩を必ず取りましょう。
散歩の時の注意点として、興味を持ったものを追いかける習性があるので必ずリードをつけて散歩させましょう。

また、実はシェットランド・シープッドッグは太りやすい犬とも言われています。
もともと粗食に慣れている犬だったこともあり、現代の日本の食生活では肥満になりやすいのです。

太ってしまうと内臓系疾患の原因になる高血圧を起こしやすく、甲状腺の機能低下の病気にもなりやすい犬種の代表です。
毎日体に触れて太りすぎている様子はないか、急激な抜け毛などの異常はないかを確認してあげましょう。

次に、賃貸で気になる抜け毛についてですが、シェットランド・シープドッグは被毛が長く、毛量も豊富なので抜け毛は多めで、毛玉もできやすいです。
1日おきくらいにはしっかりとブラッシングをしてあげてください。こまめなブラッシングは抜け毛の予防だけでなく、匂いを抑える上でも重要です。

シェットランド・シープドッグを飼う時のポイント

  • 飼い主以外に吠えやすい気質のため、小さな頃からのしつけを欠かさずない。
  • 元牧羊犬のため、運動は大切。肥満対策のためにもこまめな運動と食事制限を
  • 抜け毛が多いので、こまめなブラッシングを欠かさずに。

中型犬の犬種一覧

ワンダフルライフでは、成体時の目安体重が11Kg〜24Kgまでの犬種を「中型犬」としてご紹介しています。