マルチーズ【小型犬】

マルチーズについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!

マルチーズ

マルチーズ

   
英語表記 Siberian Husky
原産国 マルタ
体高 オス:23〜25cm メス:23〜25cm
体重 オス:2~3kg メス:2~3kg程度

マルチーズの外見と特徴

マルチーズはヨーロッパで最も古くから愛玩犬として飼育されている犬種です。
白く絹糸のような被毛の美しさが特長的で、白い被毛とつぶらな黒い瞳のコントラストが大変美しく、気品にあふれた外見をしています。
この被毛は、現在のペットであれば短くカットしたスタイルが主流ですが、伸ばすと体高以上の長さになり引きずるほどになります。
この長い毛を生かしてカットのスタイルを楽しんだり、リボンをつけたりすることでアレンジができるのもマルチーズの魅力でしょう。

体は非常に小さく、成犬時も25cm程度の大きさにしかならず超小型犬と言われています。
しかし、コンパクトな体の通り動きは俊敏で活発な犬種でもあります。

日本においても、国内の飼育頭数ランキングで1968年から1984年まで、実に16年もの長期間トップの座を守り続けた大変人気のある犬種で、今でも人気の高い犬種であり続けています。

マルチーズの歴史

マルチーズの歴史は大変古く、紀元前1500年頃貿易の中継点だったマルタ島にフェニキア(現在のレバノン)の水夫たちが持ち込んだ犬が元になっているといわれています。(マルチーズとは「マルタの」という意味)
その当時から愛玩犬であったと考えられており、最も古い愛玩犬といえます。
マルタ島ではマルチーズを他の犬種と隔離し、何世紀もの間純粋な交配を繰り返すようにしていたようで、このことからもマルチーズが特別な犬種として扱われていたことがわかります。

その後、マルタ島がイギリス領となった1813年以降マルチーズはイギリスに取り入れられ、ビクトリア女王をはじめとする王室貴族や上流階級の人々に寵愛されました。ヘンリー8世時代からエリザベス朝時代を通じて、「抱き犬」として貴婦人達から格別に人気が高く、特にエリザベス1世の時代には数千ドルの値が付くこともある超高級犬として取引されており、まさにヨーロッパで最も人気のある愛玩犬となったのです。
その後アメリカにも渡り、そこでも高い人気を得る犬種となりました。

日本にも855年頃に輸入され始め、1970年代前半までの高度成長期に人気が爆発。
ポメラニアンやヨークシャー・テリアと並んで座敷犬御三家といわれるほどの人気を博しました。

マルチーズの性格や気質

職業犬からペットになった他の犬種とは違い、生粋の愛玩犬であるマルチーズは大人しく、従順で、甘えたがり、外交的でペット初心者でもとても飼い易い犬種の一つです。
基本的には落ち着いた温厚な性格ですが、反面気が強く神経質な面があります。
警戒心も強いため初対面の相手には簡単には気を許さず自分より大きな相手にも吠え掛かったりもするので、外見のわりに番犬気質と言えるでしょう。
ただし、いつも飼い主さんと一緒に居たい甘えたさんなので、留守番は苦手で、一人にするとよく吠えます。

マルチーズの性格で気をつけなくてはならないのが、甘やかしすぎると必要以上に飼い主さんとの絆が強くなりすぎ、他の人に対してワガママで排他的な性格になりやすい点です。
自分の中で序列をつけて、下だと判断した相手には吠えたり、噛んだりする事があります。
決して攻撃的な犬種ではありませんが、気が強いので飼育を間違えると攻撃性が前に出てしまうことがあるので、手がつけられなくなる前にしっかりとしつけをしましょう。

マルチーズを賃貸物件で生育する時の注意点

マルチーズは飼い主さんと離れて飼育するのは全く向いていませんから、必ず屋内で飼育しましょう。
マルチーズはサイズが非常に小さく、抜け毛がほぼない上に、上品で小型犬特有の騒がしさがない、と賃貸物件で飼う上での飼育し易い特徴を豊富に持っている犬種です。これから初めて犬を飼うというペット初心者の方でも、しつけの難度が低いのでオススメの犬種と言えます。

また、活発で運動好きですが、体力が豊富な犬ではありませんから、散歩の量は必要ありません。
基本的には屋内の遊びと、ストレス発散のための軽い散歩くらいで十分でしょう。

しかし、繊細な被毛の処理は大変手間がかかります。毛玉がとてもできやすいので毎日1、2回はブラッシングをしてあげてください。
また目の周りや口周り、お尻周りの毛が特に汚れやすいので綿棒などで清掃し、清潔を保つことが大切です。

また、シャンプーは週1回は必ず行いましょう。毛が伸びすぎた場合は、トリミングにも連れていく必要があります。
このように美しい毛並みの維持には大変な手間とお金がかかる犬種であるということを認識して飼育しましょう。

健康面で気を使うべきこととして、長く垂れた耳は内側に汚れが溜まり炎症を起こしやすいです。
定期的に綿棒で耳そうじをしてあげる必要があります。
また目ヤニや涙が多いので、目の周辺の被毛が赤く変色する流涙症という病気にもなりやすいため、日々、異常がないかチェックしましょう。

以上がマルチーズの飼育の注意点です。
ポイントを押さえればマルチーズほど賃貸物件で飼いやすい犬種はいないでしょう。
一人暮らしの方にとっては最高のパートナーになってくれると思います。

マルチーズを飼う時のポイント

  • 甘えたがりなのでたくさんかまってあげてください。ただし甘やかしすぎるのはNG!
  • 美しい毛並みの維持には大変手間がかかります。ブラッシングやトリミングをこまめに行いましょう。
  • 眼病と耳の病気に注意しましょう。

■小型犬の犬種一覧

ワンダフルライフでは、成体時の目安体重が10K以下の犬種を「小型犬」としてご紹介しています。