ポメラニアンについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!
英語表記 | Pomeranian |
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原産国 | ドイツ |
体高 | オス:20-28cm メス:20-28cm |
体重 | オス:1~4kg メス:1~4kg |
今回はぬいぐるみのような愛らしい外見を持つ、世界的な人気犬ポメラニンアンをご紹介します。
ポメラニアンはドイツ生まれの小型犬で、丸っこい体にふわふわの毛並み、ちょこちょこと歩く姿の愛らしさから多くの人々が魅了されてきました。
そんなポメラニアンの、歴史、性格、賃貸でのしつけ方、気をつける病気まで詳しくご紹介します。
【外見上の特徴】
ポメラニアンは今では非常に小型の犬種ですが、実はアイスランド原産の犬そり犬にルーツを持つスピッツ系の犬です。
少し先端が尖った小さい耳とキツネっぽい顔、二層になった被毛、それにクルッと巻いた尾がスピッツの特色と言える部分でしょう。
ずんぐりとした丸っこい体をしていますが、実は活発で運動が好きで、意外と頑丈な体をしています。
被毛は柔らかい下毛と、まっすぐで開立した粗い上毛からなっており、それがポメラニアン独特のふわふわの風貌が大きな特徴です。
また、現在のポメラニアンはあらゆる犬種中、ホワイト、ブラック、ブラウン、レッド、オレンジ、クリーム、セーブル、ブラック・アンド・タン、ブラウン・アンド・タン、スポット、ブリンドル(虎毛)、そしてこれらのカラーのコンビネーションと、もっとも多様な毛色を持つ犬種となっています。
なかでもオレンジ、ブラック、クリーム、クリーム、ホワイトが一般的な毛色です。
スピッツ犬にルーツを持つ犬種らしく、好奇心が強く、遊び好きで、チャレンジ精神にあふれた楽天的な性格です。
いつも何かゲームや冒険を待ち詫びているような行動的な性格をもっています。
それでは意外なルーツを持つポメラニアンの歴史を紹介していきましょう。
前述のようにポメラニアンの祖先は、シベリアやアイスランド原産のスピッツ犬であり、犬そり犬として活躍した「サモエド」と言われています。
正確にはわかっていませんが、ドイツ・ポーランドにまたがるポメラニア地方でこの犬種が徐々に小型化されていき「ジャーマン・スピッツ」と呼ばれる現在のポメラニアンの元となる犬種となりました。
やがて、ドイツ国外に輸出されていく中で、繁殖された地名から「ポメラニアン」と名付けられたのです。
ちなみに、この当時のポメラニアンは今とはかなり違っており、毛色は白のみ、体重も14kgほどあり大きく、人気もそこまでのものではなかったと言われています。
ポメラニアンの歴史は海を越えた、イギリスの地で大きく変わることになります。
1767年にイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットによって、2頭のポメラニアンがイギリスに持ち込まれ、シャーロットの孫にあたる、イギリス女王ヴィクトリアにより大変な寵愛を受けることになりました。
ヴィクトリア女王はポメラニアンを愛好し、大きな繁殖犬舎を所有していたそうです。
そんな女王が特にお気に入りとしていたポメラニアンが、体重5.4kgと小柄で、レッド・セーブルの毛色をした「ウィンザー・マルコ」という名前のポメラニアンでした。
ヴィクトリアが1891年以降ウィンザー・マルコを展覧会に出陳したことによって、ポメラニアンは「女王の犬」というお墨付きを得て、瞬く間に貴族の間で大流行します。
そして、ブリーダーたちはより小型のポメラニアンを作ることに腐心しました。
なんとヴィクトリア存命中の間だけで、ポメラニアンの大きさが半分以下になったというのだから驚きですよね!
その後もポメラニアンはさらなる小型化、毛糸玉のような被毛がより強調されるように作られていき、世界的な人気犬種となっていきます。
日本にも明治時代には輸入が開始され、昭和30年ごろからは家庭犬として人気のある犬種の常連として愛され続けています。
20年以上にわたり人気の犬種の上位に入り続けており、近年の小型犬ブームの立役者の一種と言えるでしょう。
【性格の特徴】
そんなポメラニアンは外見に似合わず?実は勇敢な性格をしており、自分より大きなものにも果敢に挑むチャレンジャーな性格をしています。
どんなことにも、アグレッシブに挑戦し、失敗を恐れず、簡単にはへこたれない、鉄のハートを持っています。このあたりはスピッツ犬らしい性格と言えますね。
かといって、やんちゃなのかというと、そんなこともなく、飼い主の言うことには理解が早く、物覚えが早い利口な犬種と言われています。
元が犬ソリ犬のため、人の指示をちゃんと聞くという能力は高いのでしょうね。ポメラニアンは犬ソリ犬のいい部分を残しながら小型化に成功している犬種の一つです。
難点としては、いい意味でも悪い意味でも、あきらめが悪い事でしょう。
自分の気持ちをストレートに表現するので、構って欲しい時やお腹が空いた時には、へこたれずに何度も自己主張してきます。暴力的な事はしませんが、その際吠える癖がある場合もありますので、注意が必要です。
以前はスピッツ系はよく吠えると言われていましたが、最近のポメラニアンはそこまで吠える犬種ではなくなっています。
とはいえ、基本的なしつけや散歩を通しての社会性の構築などは重要です。ポメラニアンは頭がいいのでしっかりと応えてくれると思います。
また、ポメラニアンは基本的に飼主が大好きで飼いやすい犬種です。
強気な性格に合う合わないがあるかもしれませんが、それも愛嬌と受け入れてしまえば気にならないでしょう。
【賃貸物件で生育する時の注意点】
ポメラニアンは寒さに強い犬種ですが、小型犬に分類されるので屋内で飼育することが望ましいでしょう。
一人遊びが嫌いでない犬種で、留守番は得意な犬種です。
そのためポメラニアンは賃貸マンションやアパートの一人暮らしで、飼育されている方も多い犬種です。
ポメラニアンを賃貸で飼育する上でまず、苦労するのが抜け毛でしょう。
ポメラニアンの特徴であるふわふわの毛並みはダブルコートで毛量が多いので、抜け毛も多いのです。
放置すると、耳の裏や太もも周りに毛玉ができやすく、皮膚病のリスクも高まるため、できれば毎日ブラッシングを欠かさず行いましょう。
次に、冒険心溢れる性格が災いするのか、何でも口に入れてしまう癖があります。
特に電池や薬品類、化粧品など、誤飲すると命の危険に関わるものもありますので、床にものを置いたままにせず、整理整頓をして、犬の目の届かない場所に保管しましょう。
次に、ポメラニアンは活発で屋内をよく走り回りますが、脚が細いので、踏ん張りはあまり強くありません。
滑りやすいフローリングの場合はカーペットを敷くなど対策をしましょう。
散歩については、小型犬では比較的よく動く犬種であるため、短時間でいいので毎日連れて行ってあげましょう。
最後にポメラニアンは意外と警戒心が強く、飼主以外には吠える場合があります。
宅配便が届いたり、チャイムが鳴ったりした時などに吠えることが多いですね。
ポメラニアンは根性が強いので少し叱ったくらいではへこたれません。むしろ吠えると注目してもらえると思いもっと吠えるようになる場合もあるため、叱り方については注意が必要です。
しっかりとしつけをして、無駄吠えをしない犬種に育てて、日々のケアを怠らなければ、ポメラニアンは賃貸物件で飼育するのに非常に適した犬種といえるでしょう。
ポメラニアンはなかなか頑丈な犬種で、病気にかかりにくいと言われていますが、気をつけなくてはならない病気もあります。
小型犬に多い病気で、特にポメラニアンはなりやすいと言われています。
この病気は、膝のお皿の部分が正常な位置からずれてしまい、痛みを起こし歩行障害を起こす病気です。
この病気は先天性のものと、後天性のものとあります。後天性の場合はほぼ肥満と、足場の悪さが原因で起こります。
体重管理に気をくばり、高台からのジャンプや滑りやすいフローリングでの飼育など、膝に負担をかける環境はなるべく避けましょう。
こんな症状が見られる場合は、膝蓋骨脱臼の可能性が高いため、日々の些細な変化に気を配りましょう。
この病気になってしまうと、最悪の場合足が伸びたままになったり、歩けなくなったりすることがあります。
この病気は基本的に膝蓋骨を正常な位置に戻す手術が必要になりますが、重症になると手遅れになる場合も...骨の成長が進んでしまう前なら治ることも多いですから早期発見が大切です。
ポメラニアンは平均して12〜16年生きる丈夫で、長寿の犬種と言われています。大切なパートナーと1日でも長く生活するためにも責任感を持って健康管理に取り組みましょう。
ワンダフルライフでは、成体時の目安体重が10K以下の犬種を「小型犬」としてご紹介しています。