シー・ズー【小型犬】

シー・ズーについての「特徴」や「飼う時のポイント」などをご紹介!
ワンダフルライフでは、これから犬を飼ってみたいとお考えの方も、既に愛犬と暮らされている方にも楽しんでもらえるように日々、犬種情報の更新に努めてまいります!

シー・ズー

シー・ズー

   
英語表記 Shih Tzu
原産国 中国
体高 オス:20〜28cm メス:20〜28cm
体重 オス:4〜7kg メス:4〜7kg

シー・ズーの外見と特徴

シー・ズーは正式名称を「獅子狗(シー・ズー・ゴウ)」といい、中国語で「ライオン」という意味を持ちます。
中国で最も尊ばれる生き物である獅子の名前が付いていることからも伺えるように、古くから中国でペットとして大変人気のある犬です。

外見の特徴は、大きな瞳とモコモコとした被毛の量の多さと長さでしょう。
四肢は短いですが、滑らかにゆったりと地面を踏みしめるように歩くのが特徴的で気品のある外見をしています。

ですが、その見た目とは裏腹に身体は頑丈で非常にタフな体をしており、運動量の多い犬でもあります。
大きな瞳とあちこちに跳ねた鼻の周りの毛が菊の花のように見えることから、「クリサンセマム・ドッグ」とも呼ばれます。

シー・ズーの歴史

前述の通りシー・ズーは中国で古くから愛玩犬として飼育されてきた犬ですが、その起源はチベットと言われています。
寒冷な高地の犬である「ラサ・アプソ」や「ペキニーズ」をルーツに持つのが、防寒に適したモコモコとした被毛の理由と言われているのです。
チベットでもシー・ズーは神聖な犬とされています。

そんなシー・ズーは7世紀頃にはすでに中国で人気があり、多くの絵画や彫刻のモデルにもされてきました。
特に19世紀末から20世紀初頭の西太后の時代には、皇族や貴人達の間でシー・ズーを飼育するのが流行ったそうです。
しかし、イギリスが中国に侵略し北京の紫禁城を占領した際に、宮廷内のシー・ズーを全て殺してしまったこともあり、この犬種の世界規模での発展は大きく遅れることになります。

その後、1930年頃からイギリスへの輸出が始まりましたが、当初は見た目が似ている「ラサ・アプソ」と混同にされていた時期もあったそうですが、以後は、シー・ズーとして個別の犬種と認められ、第二次世界大戦後にはアメリカへも普及。
そして1969年にはアメリカン・ケンネル・クラブで公認され、シー・ズーは世界的にも人気のある犬種のひとつとなりました。

ペキン・ケンネル・クラブのシー・ズーの犬種標準書には
「頭部はライオン、ボディはクマ、足はラクダ、尾は羽ぼうき、耳はヤシの葉、歯は米粒、舌は真珠のような花弁、動き方は金魚」
とされていたこともあり、その高貴で独特の外見から今日では最も愛される小型犬として、世界中で人気があります。

シー・ズーの性格や気質

シー・ズーの性格は二面性があります。
勇敢で活発な面と、頑固で物静かな面を併せ持っており、例えるなら貴婦人のような少し気難しい部分があるのです。
このあたりは古くから貴族に愛されたプライドからなのかもしれませんね。

とは言っても、基本的には温和で甘え上手、飼い主を愛し、子供やお年寄りとの接し方もうまい犬です。
屋内でひざに乗せてかわいがることも、一緒に屋外で遊ぶことも喜ぶので、一緒に生活をするパートナーとして理想的な犬種といえるでしょう。

ただし、しつけをおざなりにすると、頑固な部分が増長してよく吠えるワガママな性格になりやすい犬でもあります。
プライドが高いのでしつけをすると拗ねたりすることもありますが、小さい時からしっかりとしつけを根気よく教えれば吠えない従順な性格に育ちやすいです。

シー・ズーを賃貸物件で生育する時の注意点

シー・ズーは基本的に甘えたがりですし、サイズの面でも屋内で飼う方が向いているでしょう。
他の犬種や他人との接触も嫌がらないタイプで無駄吠えも少ないので、賃貸物件のような共同住宅で飼うのにベストの犬種といえます。

シー・ズーは小柄な体型のわりに非常にタフで運動が大好きな犬種です。
1日1〜2回30分程度は外に出して日光浴と散歩をさせて、ストレスを溜めないように注意しましょう。
ただし、元々寒冷地にルーツを持つ犬なので暑さには弱いです。夏場の散歩は熱中症対策を忘れず、軽めの運動にしましょう。
また、長い被毛のため、抜け毛自体は少ないのですが、毛玉ができやすかったり、皮膚系の病気になりやすい犬です。散歩の後はマメにブラッシングをしてあげると良いでしょう

また、シー・ズーの飼育で一番気をつけないといけないのが眼病です。
シー・ズーは顔全体に凹凸が少なく、眼球が大きいという構造のため、目に毛が入ったり、平皿から水を飲んだり食事をとる時に、食べカスや水が目に入ったりして白内障などの眼病になりやすいので、顔まわりの毛の手入れや犬専用の給水器の購入などを必ず行いましょう。
その上で、普段から目の状態には注意してあげてください。
シャンプーの後も、顔まわりの毛が長い場合は、乾くまでヘアゴムで毛を束ねるなどして目に水が入らないよう気を付けましょう。

シー・ズーを飼う時のポイント

  • プライドが高いので、ワガママになりやいです。小さい時から根気よくしつけましょう
  • 散歩は小型犬の中では必要な犬種。毎日中身のある散歩を欠かさずに
  • 眼病に注意!目の状態は常にチェックしましょう。

■小型犬の犬種一覧

ワンダフルライフでは、成体時の目安体重が10K以下の犬種を「小型犬」としてご紹介しています。